先日の天橋立の帰りに福井県の三方五湖のほとりにある年縞博物館に寄ってきました。当初は行く予定ではなかったのですが、たまたまGoogle mapをみていたら面白そうな博物館があったので寄ることにした次第です。
着いてびっくり、とても立派な建物と興味深い展示の数々でした。
年縞とは
「年縞」とは、湖沼などの底に堆積した層が描く特徴的な縞模様の湖底の堆積物のこと。湖底には春から夏はプランクトンの死骸や繁殖した珪藻が体積することで黒い層ができ、秋から冬にかけて粘土鉱物が堆積することにより白い層が積み上がっていき、縞模様が出来上がっていくようです。
夏の黒い層と冬の白い層のセットで1年としてカウントされます。その年縞の中のタンパク質の性質を分析することで、どんな植物が生えていたのか(花粉)やどんな生き物がいたのか(プランクトン)、火山活動(火山灰)などがわかるようになります。つまり年縞はその時代に何が起こったのかを知るものさしになるということです。
水月湖の奇跡
三方五湖の一つ、水月湖の年縞は正確な年代を得るために必要なものさしであるIntCalに採用されています。
水面で強風が吹いても波が湖底まで届かない深さ、流れがない、定期的に地盤沈下することなどいくつかの条件が重なって、なんと7万年分(45m)の年縞が残っています。
これは世界で一番長い年縞だそうです。
今回は昼間に訪問しましたが、暗くなるとまた綺麗ですねえ。
公式HPでは素材のダウンロードが可能となっているので、利用契約読んで使用しましょう。
年縞博物館は北陸自動車道路の三方五湖スマートICを降りたすぐのところにあります。年縞博物館の敷地内には若狭縄文博物館があります。
また、前の道は三方五湖レイボーラインへつづく道となっているので、この周辺で半日の観光プランができあがります。三方五湖レインボーラインでは展望台から足湯を楽しみながら三方五湖を一望できます。カラフルな傘があったりと最近流行りの映えが狙えるスポットになっています。
ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。宿泊する場合はこちらがおすすめです。あのマリオット系列のホテルに安く泊まれます。
近くにある三方五湖レインボーラインの記事もどうぞ