去年使用していたNikon Z8を売ってから、一眼レフに戻ってD700をメイン機材として使用していましたが、やはり最近のセンサーを使用した綺麗な写りのカメラ(コンデジを除く)は手元にあった方がいいということで、FUJIFILMのGFX50S IIを購入しました。
購入してから2ヶ月ほど経ちましたので、購入した経緯も含めてファーストインプレッションを残していこうと思います。
購入の経緯
最初にも書きましたが、購入の経緯は最近のセンサーを使用した綺麗な写りをするカメラが欲しいと思ったからです。
コンデジでX100VIを日常使い用として使用しているため、D700という一眼レフでもよかったのですが、1200万画素しかなく解像度が低いなと思うことが多々ありました。SNSやブログ以外にプリントして飾るようになったこともあり高解像度なセンサーが欲しい思うきっかけになっていたと思います。
さぁ次はどのカメラにするか。これは結構悩みました。高解像度ということで4000万画素以上は欲しい。あとバリアングルモニタは除外。ということで候補は以下の通り。
Nikon Z7II 2020年発売で以前使っていたZ6IIと同じタイミングで発売されたNikonのフルサイズミラーレスカメラ。実は第一候補でした。Z6IIと使い勝手も同じですし、巷でも評判のいいカメラ。気になるのは発売から4年たって少し古いということくらい。それでもZ7シリーズの最新版ですし、現役でまだまだ行けるカメラです。
Nikon Z8 2023年発売で以前使っていたカメラ。フラグシップZ9の機能をほぼ継承したモンスター機です。良い写真が撮れることはすでに体験済みではあるものの、一度売った機材を買うのは少し気が引けますね。また高機能すぎるという理由で売却したことは今も変わりないので、Z8よりはZ7II優先かなという思いです。
FUJIFILM X-T5 2022年発売のAPS-Cミラーレスカメラ。レトロチックなボディでシャッタースピードや露出、ISOのダイヤルがX100VIと同じように(配置は違う)あるため、操作性を統一することができます。また30万以下で手にはいるのに3軸チルトモニター搭載は強い。まさしく写真機という印象です。ただ画素ピッチは小さいくなっているのでメインカメラとして使っていくと、高感度性能やダイナミックレンジに関していずれ気になることになるのではないかという懸念があります。
FUJIFILM GFX50SII 2021年発売の中判ミラーレスカメラ。5000万画素で程よく高画素であり、手ぶれ補正搭載。Nikon Z8以下の値段で手に入る。コントラストAFのみということでAF速度は期待できない印象。
それぞれ良いところはありますが、中判のカメラを使うなら今だなという深夜のノリでGFX50SIIを買うことにしました。購入はX-E4や一眼レフ用のレンズを数本下取りにだしたので、ほぼ追い金なし。やったね!
GFX50SIIのファーストインプレッション
外観
まずは外観。見た目は結構かっこいいですね。大きさはNikon Z8と似ていて握りやすく、安定した撮影ができます。この大きさに中判センサー、そして手ぶれ補正が入っているんですから驚きです。
そして中判センサーが思っていたよりも大きいです。そのためマウント径も大きく、レンズも太くなっています。Zマウントのときもレンズ太いなぁと思っていましたが、それ以上でした。
上面は割とシンプルでダイヤルと情報表示液晶、ファンクションボタン、写真と動画の切り替えスイッチのみです。FUJIFILMらしいダイヤルで構成された上面とは違い、Nikonなどの他のカメラ同様の構成ですね。X100VIでダイヤルによる操作に少し慣れてきていたので、少しだけ残念です。
情報表示液晶はダイヤル風表示とヒストグラム表示への切り替えも可能です。ヒストグラムはファインダーやモニターに映すようにしているので、液晶は通常の情報表示のままとしています。
それから上面のファインダーの出っ張りが低く、リュックの出し入れで引っかかりにくいのもいいですね。Z8は一眼レフ並みのファインダーのデカさでしたから。
操作性
操作性はX100VIのようなダイヤルメインではないので手持ちのカメラとの統一感はないですが、Nikon Z8やD700と同様なのですぐに慣れます。X100VIとの比較になりますが、ジョイスティックが分厚く大きいのでとても操作しやすいですね。冬の撮影では手袋をする場合もあるため、誤操作を抑制できそうでGoodです。
モニターは3軸チルトでとても使いやすいです。Nikonには3軸チルトはZ9とZ8しかありませんが、FUJIFILMはGFXシリーズやX-T5にも搭載されていて、選択肢が多くていいですね。Nikonは最近バリアングルばかりで残念です。
ファンクションボタンは多くあるので使用頻度の高いフィルムシミュレーションやISO、AFモードを割り当てることで、素早く変更し反映することできます。このクラスの機器ともなると操作性に関しては文句のつけようがないですね。
画質
次は一番重要な画質です。これに関してはやはりフルサイズ以上であることは間違いありません。特に明暗、色の階調は滑らかに変化しており、ギャップが少ない描写はさすが中判ということでしょうか。
さらにピント面の解像が高く、そこから滑らかにボケることで妙な立体感を感じます。この立体感は高解像度と階調により得られている気がします。
またRAWの編集耐性が非常に高いことにも驚きました。階調が豊かではあるものの明暗差の激しい状況ではシャドウ潰れやハイライト飛びが発生します。が、なんとRAW編集で色が戻ってくることが多々あります。潰れたり飛んだりしていると見えても実際は情報がしっかり保持できているということなんでしょうね。これについてもフルサイズとは全く別物と考えて間違いなさそうです。
作例
作例に使えるほどの写真をあまり撮っていないので数は少ないですが、GFX50SIIで撮影した写真をいくつか載せておきます。レンズはキットレンズのGF35-70mmとROKKOR 55mm f1.7を使用しております。ROKKORについてはまた記事を書こうと思いますので、詳しくはそのときにでも。
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